脱ゆとりが叫ばれて久しいですが、学校教育だけに頼ってしまうという風潮はよくありません。たとえ学校での内容がいわゆるゆとりになろうと、そうでなくなろうと、基礎的な部分のフォローはしっかりと家庭で行うべきです。とはいっても、何かを教えなければと身構える必要はありません。自然に、日常に溶け込んだものにすることが、継続性や習得の度合いにおいて良い影響を与えるのです。例えば、家庭で料理をする時、切る前の野菜に触れることで食育をすることが出来ます。野菜を切りながら、この野菜はどこからきて、どのように流通しているのかを想像しながら親子で会話することで、都道府県を覚え、土地間隔がつき、物流の仕組みを学び、想像力を育むことが出来ます。同様に、アイロンがけをしながら、水蒸気の発生する仕組み、電気と熱の関係などを学ぶことが出来ます。つまりは、日常には教育に必要な要素があふれており、それに一番触れられるのが家庭なのです。